米麹甘酒の栄養と効果
米麹甘酒とは
「飲む点滴」とも言われる米麹甘酒は、米・米麹・水を主な原料とした発酵食品です。起源は古墳時代にまで遡り、『日本書紀』に甘酒の起源とされる飲み物の記述があります。その栄養素の豊富さから、健康や美容面において様々な効果・効能が期待されています。
豊富な栄養成分がたっぷり米麹甘酒に含まれる主な栄養素
-
-
ビタミンB群
甘酒にはビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ナイアシンなど、タンパク質の合成や脂質の代謝などに関わる、私たちの体に欠かせない栄養素を含んでいます。これらのビタミンは、体中のエネルギーやアミノ酸、脂質代謝のサポート役として重要なので、理想の体つくりに貢献したり、美容も期待できます。
-
-
ブドウ糖
お米のデンプンが麹菌の酵素によって分解されて作られるもので、脳や体を動かすエネルギー源となる栄養素です。体内での消化の負担が小さく、すぐに脳や体のエネルギー源になりやすいので、これらを含む甘酒は、朝などの時間がなく食事が取れない時や体が疲れて食欲がない場合にも最適です。
-
-
必須アミノ酸
甘酒は、必須アミノ酸という、体内で生成できない9種類のアミノ酸を全て含んでおり、体の中から元気にし、美容や朝の目覚めをよくすることなどが期待できるでしょう。
-
-
オリゴ糖・食物繊維
甘酒には、オリゴ糖と食物繊維が含まれています。オリゴ糖は、善玉菌の働きのサポートをし、食物繊維は、排便のサポートをすると言われています。甘酒は、体の中から元気にしてくれる飲み物になりますね!
特徴から選ぶ甘酒
-
-
純米甘酒
米と糀と水。それだけを掛け合わせて生まれた米麹の純米甘酒は、作り手さんによって風味も食感もそれぞれ異なります。
-
-
玄米や雑穀甘酒
純米甘酒よりコクがあり、香ばしく、甘さ控えめがお好きな方におすすめです。カロリーも低く、健康指向の方へのギフトにも喜ばれます。
-
-
フレーバー甘酒
甘酒に果汁や抹茶などを加えた飲みやすくなめらかな甘酒。砂糖不使用の飲むスイーツ。お子様からご年配の方まで、お楽しみいただけます。
-
-
初めての方に
甘酒が苦手という方は、酒粕の独特の香りが苦手なことが多いので、米麹甘酒やフレーバー甘酒がおすすめ。お試しセットや飲み比べセットもおすすめです。
甘酒で毎日の健康をサポート
-
-
腸内環境を整えることが、免疫力アップに大切!
「健康には腸内環境を整えることが大切!」とよく聞きますが、それは免疫細胞の約70%が腸内に集中しているからです。人の体の免疫機能を主につかさどる腸を良い環境に保つことが、体を守るためにとても大切だと注目されています。 その腸には、善玉菌、悪玉菌、日和見(ひよりみ)菌の3種の細菌がいて、これらを理想的なバランスで保っておくことが大切なポイントです。そのためには善玉菌の割合が減り、悪玉菌が増殖しないように、腸内環境を整えておくことが大切です。
-
-
腸内フローラを整えておく
善玉菌はオリゴ糖などのエサが腸内に届くと、乳酸や酢酸などの短鎖脂肪酸を作り、腸を刺激します。便秘などにも有効です。善玉菌は食物繊維などが腸内に届くと短鎖脂肪酸を作りだし、大腸の粘膜で細胞の増殖などのエネルギー源になり、腸内フローラを整えます。それらの菌を抱えてくれている腸が冷えてしまうとせっかくの菌の活動が活発になりにくいので、冬は甘酒も温めて飲むことをおすすめしています。
-
-
新陳代謝を上げることが肌活力を高める
バランスの取れた栄養素やアミノ酸をしっかり摂取し、身体の代謝を上げておくことや、水分量を保つことが皮膚へのトラブルにも対処でき、美容に繋がります。
日本人を支えてきた発酵飲料米麹甘酒と酒粕甘酒の違い
米麹甘酒と酒粕甘酒の違いをまとめました。当店で扱っているのは、全て米麹甘酒です。
米麹甘酒 | 酒粕甘酒 | |
---|---|---|
原材料 | 米・米麹・水 | 酒粕・水・砂糖 |
作り方 | 炊いたご飯またはお粥に 麹菌を加えて発酵させる | 日本酒のもろみを圧搾してできる酒粕を 水に溶かして砂糖を加える |
アルコール | 含まれない | 多少含まれる (妊婦さんや子どもはNG) |
甘み | ノンシュガーなので自然な甘み | 砂糖で甘みをつける |
カロリー | 酒粕甘酒に比べて低い | カロリーが高くなりやすい |
米麹甘酒についてもっと知りたいよくあるご質問
-
1日にどのくらい飲むといいですか?目安としては100〜200mlが良いとされています。詳しくは、甘酒の飲み方をご参照ください。
-
毎日摂取する場合、いつが良いですか?おすすめは朝です。糖質(ブドウ糖)、ビタミンが多いため、スムーズにエネルギー補給ができます。
消化・吸収が良いので、起きたばかりの胃にも負担がなく優しいでしょう。次いで就寝前がおすすめです。甘酒にはリラックス効果があり、ストレスの改善にも良いとされています。詳しくは、甘酒の飲み方をご参照ください。 -
アルコールは入っていないのですか?麹専門店MURO神楽坂の甘酒は、全商品アルコールは入っていません。
甘酒には大きく分けて2種類あり、お米を米麹で発酵させて作った「米麹甘酒」と、酒粕をお砂糖とともに溶いて作った「酒粕甘酒」があります。「酒粕甘酒」には微量アルコールが含まれている(ジャンルはソフトドリンク)といますが、「米麹甘酒」には一切アルコールは含まれていません。
MURO神楽坂は「米麹甘酒」のみを取り扱っています。安心安全のノンアルコールなので、お酒が苦手な方をはじめ、お子様や妊娠中の方など誰でもご賞味いただけます。 -
子どもの頃に飲んで、苦手な印象があるのですが・・・もしかしたらそれは酒粕甘酒の印象かもしれません。御来店いただくお客様の中にも、同じような方が多くいらっしゃいます。
詳しくは下記の「米麹甘酒と酒粕甘酒の違い」の表をご覧ください。飲みやすく美味しい米麹甘酒を飲んでいただければ、今までの甘酒の印象が大きく変わるかもしれません。
日本人を支えてきた発酵飲料甘酒の歴史
-
甘酒は古く奈良時代から日本人に飲まれ、当時は神様に捧げる飲み物とされてきた様です。
麹甘酒の起源は諸説ありますが、日本では古墳時代まで遡ります。「日本書記」には、「木花咲耶姫(このはなさくやひめ)という酒造りの神様が、天甜酒(あまのたむざけ)という飲み物を作った」という記述があります。
漢字の通り、甘い味のお酒だったのでしょう。また「醴酒(こしゅ)」とも記載があり、この2つのお酒が現在の麹甘酒の起源といわれています。 -
平安時代は貴族の間で氷室の氷を使って冷やして飲む贅沢な飲み物として愛されていたようで、江戸時代後期に広く庶民に広がったようです。江戸や京の町では夏になると「甘酒売り」がねり歩き、それが風物詩となり俳句の季語にもなっています。
甘く美味しいだけでなく、体にも優れた効能があるため、夏バテ予防に「飲む点滴と」言われ、薬が少なく、医学が発達していない古い時代だからこそ、甘酒は大いに頼りにされていたようです。