甘酒の基礎知識 その5

甘酒の歴史

甘酒っていつからあるの?

甘酒は古く奈良時代から日本人に飲まれ、当時は神様に捧げる飲み物とされてきたようです。

古くは日本書紀に甘酒の記述

麹甘酒の起源は諸説ありますが、日本では古墳時代まで遡ります。「日本書記」には、「木花咲耶姫(このはなさくやひめ)という酒造りの神様が、天甜酒(あまのたむざけ)という飲み物を作った」という記述があります。
漢字のとおり、甘い味のお酒だったのでしょう。また「醴酒(こしゅ)」とも記載があり、この2つのお酒が現在の麹甘酒の起源といわれています。

甘酒は庶民に広がり夏の季語に

平安時代は貴族の間で氷室の氷を使って冷やして飲む贅沢な飲み物として愛されていたようです。広く庶民に広がったのは、江戸時代後期のようです。江戸や京の町では夏になると「甘酒売り」がねり歩き、それが風物詩となり俳句の季語にもなっています。
甘く美味しいだけでなく、体にも優れた効能があるため、夏バテ予防に「飲む点滴」と言われ、薬が少なく、医学が発達していない古い時代だからこそ、甘酒は大いに頼りにされていたようです。
そして今、ふたたび甘酒のおいしさと高い栄養効果が見直されてきています。米麹と米だけで作られたおいしい甘酒をぜひ日々の生活にとりいれてみてください。

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