米麹甘酒とは

「米麹甘酒」は、蒸した白米またはおかゆを米麹と混ぜ合わせて、8時間〜数日寝かせることで出来上がります。お米を発酵させることによって出来る発酵食品です。

ブドウ菌の作り酵素アミラーゼが甘酒の主成分であるでんぷんを分解することによってブドウ糖が生成されます。ブドウ糖が甘さを導くため、米麹甘酒には基本的に砂糖は入っていません。

 

一方、「酒粕甘酒」は、酒粕にお砂糖とお水を溶いて作られます。日本酒の製造工程で出る酒粕を使用するため、アルコールが微量含まれています。

 

MURO神楽坂店で扱っている甘酒は、全て米麹甘酒です。そのため、アルコール分は入っておらず、安心してお召し上がりいただけます。

 

米麹甘酒の歴史

米麹甘酒の起源は諸説ありますが、日本では古墳時代まで遡り「日本書紀」などにも米麹甘酒と思われる記載があります。また一晩で完成することから別名「一夜酒」とも呼ばれていました。

平安時代には貴族の間で冷やし甘酒が好まれていましたが、本格的に甘酒が広がったのは江戸時代です。

当時、暑い夏の時期は体力を消耗し、病気になったり夏を越せず死に至る人々も多かったため、栄養豊富で疲労回復に最適な甘酒は、庶民の間で人気が高く、生活に欠かせないものでした。

江戸や大阪、京都の街には甘酒売りが街を練り歩き、当時の甘酒1杯の値段は現在のお金に換算すると、約200円ほどで売られていたそうです。

米麹甘酒は、このような幾度となく訪れる命の危機を救ってくれる頼もしい飲み物として大切にされていました。

(詳しくは、ブログ『麹甘酒の歴史』をお読みください。)

 

 米麹甘酒の効果・効能

米麹甘酒には必須アミノ酸、ブドウ糖、ビタミンB群などが豊富に含まれており、点滴とほぼ同じ成分から「飲む点滴」ともいわれています。またコウジ酸による美白効果も期待されることから、最近では「飲む美容液」とも注目されています。

 

必須アミノ酸

体内で合成できない9種類のアミノ酸のことで、甘酒はこれらをバランスよく摂取することができます。これらを摂ることで、疲労回復や免疫力アップ、美肌効果や安眠効果など、様々な効果につながります。また、アミノ酸は、特に汗で失われやすいので、夏場は特におすすめです。

 

ブドウ糖

脳や体を動かすエネルギー源となる栄養素で、体内での消化が必要なく、直接、脳や体のエネルギーとなります。それにより、脳の活性化、疲労回復効果が得られます。

 

ビタミンB群

タンパク質の合成や脂質の代謝などに関わる私たちの体に欠かせない栄養素で、甘酒はこれらを豊富に含んでいます。ダイエットの助けになってくれたり、美肌効果も期待できます。特に甘酒は90%以上の吸収率をもっているのも特徴です。

また、玄米の甘酒はより豊富に含まれていますので、ビタミンB群を補いたい方は玄米の甘酒もおすすめです。

 

他にも、甘酒には様々な栄養が含まれています。

(詳しくは、ブログ『甘酒に含まれる栄養』をお読みください。)